ようやく秋らしい風が吹くようになってきました。食べ物が美味しくなる季節、食欲の秋はもちろんですが、夜が長くなって涼しくなる秋はゆっくり音楽を楽しむことのできる季節でもあります。
そこで、わたしのメインの守備範囲はJAZZのため、JAZZの中から秋の夜長におすすめのCDを紹介したいと思います(たまに「JAZZを聴きたいのだけどどのCDが良いの?」という質問を受けるときがあり、そのときに紹介しているアルバムです。手に入りやすいものをセレクトしています。)。
キース・ジャレットのピアノソロ。
わたしが一番好きなキースの作品でいまだにかなり頻繁に聴くアルバムです。かれこれ20年くらい聴いていますがまったく飽きません。
しっとりとした大人の曲が秋の夜更けにピッタリな一枚。「I loves you Porgy」は聴くたびに胸を打たれます。
あんまりジャズっぽくないので、普段ジャズを聴かない人にもとっつきやすいです。
ジャズピアノの代名詞、ビル・エヴァンスがジム・ホール(ギター)と組んだ作品。
静謐で渋く、エヴァンス特有のエモーションが抑制された形で楽しめます。
マイルス・デイビスのアルバムの中で、一番秋を感じるのがこの作品です。枯葉の入った「サムシングエルス」もいいけど、わたしはこっちのほうが好きです。
ボーカルアルバムはこれをおすすめします。
中でも「April in Paris」のサラの歌声とクリフォード・ブラウンのソロは素晴らしいです。原曲は4月の歌ですが、サラのこの曲は完全に秋の曲の雰囲気です。エラ・フィッツジェラルドの陽気な「April in Paris」とは対照的で,とても同じ曲とは思えません。そんなところも,ジャズの面白いところだとおもいます。
これも未だによく引っ張り出して聴いています。
夜のドライブbgmとしても良いですよ。
コルトレーンは「バラード」がド定番で、これも秋の夜にあいますけど、ちょっと甘口すぎるのでビターな味わいのあるこっちがわたしは好きです。
コルトレーンの黒曜石のようなサックスが聴けます。
無骨でダサさの極みであるコルトレーンとは反対のジェリー・マリガンのスタイリッシュなサックスが聴きたくなるときもあります。都会的でオシャレなアルバムですが、実は骨太なマリガンが見え隠れしています。
定番ですがやっぱりいいです。
締めにはこのアルバムをご紹介しておきます。
マイルスのいわゆるコンピレーションアルバム(いろんなアルバムからの寄せ集め)ですが名曲名演の粋が集められてます。ジャズのコンピレーションアルバムは,目が点になってしまうような,いい加減に曲を集めただけのひどいものも多いですが,このアルバムは,本当にマイルスのことが好きな人が作ったんだなあということが伝わってくる作品で,良いアルバムです(だからいまだに商品として売られているのでしょう)。
ちなみにわたしが初めて買ったジャズのアルバムでもあります。
ジャズの名盤はわざわざ購入しなくてもAmazonやアップルのサブスクサービスやYouTubeでも普通に聴けることがあるので(著作権侵害動画はダメですよ)、関心のある方は、ぜひチェックしてみてください。